世界一やさしい問題化解決の授業
読書目的
SIerからコンサルファームへの転職し、同僚のコンサルとの思考回路にギャップを感じることが多く、これはマズいということで手にとった。遠い昔に読んだMECE、ロジックツリーなどの思考法の基礎を復習する。 あるコンサルファームでは「これを100回読め」と手渡されると聞いた。
本のまとめ
問題解決能力を身につける
- どんなに大きく複雑な問題でも、いくつかの小さな問題に分解すれば解ける
- 具体的な目標を持ち、考えぬいて生きる→自分がとった行動とその結果から、毎回何かを学ぶ
- 成功した時:どうやったらもっと良くなるか?、失敗した時:何が問題だったのか、どうすれば同じ失敗を起こさないか?を考えぬいて、次に活かす。最初は少しの差でも、積もり積もれば大きな差。
- 問題解決とは、「現状を正確に理解し」「問題の原因を見極め」「効果的な打ち手まで考え抜き」「実行する」こと。
- 問題解決には、【分解の木】が役立つ。どのような原因があるかをモレなく探しだす、どんな打ち手があるかアイディアを幅広く、具体的に洗い出すときに重宝する。また、絵に書くとアイディアが出てくる。
問題の原因を見極め、打ち手を考える
- 1 原因を見極める
- 1-A 原因としてありえるものを洗い出す
- 1-B 原因の仮説を立てる
- 1-C どんな分析をするか考え、情報を集める
- 1-D 分析する
- 2 打ち手を考える
- 2-A 打ち手のアイディアを幅広く洗い出す
- 2-B 最適な打ち手を選択する
- 2-C 実行プランを作成する 原因の洗出しはモレと重複がないように分類、分析する
- 【課題分析シート】:何を調べる必要があるかを明確にする。
- 「具体的な課題は何か」「現時点での仮説とその根拠は何か」「仮説を確かめるには、どんな情報を集めて分析する必要があるのか」を明確にすると、問題解決の確率はグンと上がる。ダブり、モレも防げる
- 仮説と調査結果が違うことは、よくある
- 仮説だけを信じて打ち手を考え、動き始めてしまったら、間違いに気づいてもやり直せない→仮説を立てたら、きちんと効率よく調査して分析することが必要
- 打ち手のアイディア洗出しのポイント:「ありえないでしょ」とすぐ可能性を否定するのではなく、いったんは考えつくもの全てを洗い出す
- 本当に実現できるかどうか、効果的かどうかは、一度アイディアを出しきってから、優先順位をつけ、絞り込む
- 「効果」×「実行のしやすさ」の2軸分析で打ち手の実行順序を決定
目標を設定し、達成する方法を決める
- 1 目標を設定する
- 2 目標と現状のギャップを明確にする
- 3 仮説を立てる
- 3-A 選択肢を幅広く洗い出す
- 3-B 選択肢を絞り込んで仮説を立てる
- 4 仮説が正しいかチェックする
- 4-A 仮説に沿って情報を集める
- 4-B データを分析し、チェックする
- 目標は達成しなければ意味が無い。「何を」「いくらのものを」「いつまでに」「どうやって」など、なるべく具体的に決めることが重要
- 実際に書き出してみること。「どのような」「いつまでに」「どうやって」「何のために」など、自分で自分に質問をしながら書いていく。
- 【分解の木】を作るときは、完璧な木を作ることにとらわれないこと。目的はあくまで、【分解の木】を利用して具体的なアイディアをモレなくダブりなく多く出すこと。