10年後の仕事のカタチ 10のヒント
著者情報
松井博
・ブログ http://matsuhiro.blogspot.com/
・twitter @Matsuhiro
大石哲之
・ブログ http://nomad-ken.com/
・著書 「普通のサラリーマンのためのグローバル転職ガイド(共著)」「コンサルタントの読書術(tyk publishing)」
本まとめ
日本とアメリカの会社の違い
日本人にとっては、アメリカの会社はひとつのプロスポーツチームのようなものと考えたほうが分かりやすそうですね。
日本企業では社内と社外を区別というか、序列をつけますよね。社外の人をつかうにも必ず社内にお目付け役がいて、外注という形でつかいます。社外の人材をボスとして招くことはないですよね。こういう動きが、日本でどれだけ進むのかというのはわかりませんが、シリコンバレーではすでに一般的なんですね。
正規雇用と非正規雇用の差は、解雇がされやすい/されにくいではなく、健康保険や年金の部分なんです。
みんな億単位の家がどうして買えるかっていうとストック・オプションのおかげ。だからこそ、伸びそうな会社にすぐ移るんです。「ダメだな、この会社」と思ったら、さっと違う会社に乗り移る。
キャリアの作り方が違いますね。日本だと社内にキャリアが閉じてしまっているので、ジェネラリストとして、社内の多くの部門に関わるということが人材育成ということになりますね。 転職の相談をしていても、明確な違いを感じます。日本にいる人は、今までやったことのない仕事、異分野の仕事に就きたい、という希望が多いんです。例えば、今までITだったけど、マーケティングをやってみたい!のような。 でも、インドや中国の人と話すと、そういう考えはありませんね。自分の専門を伸ばして一番になりたいと思っている人が多いです。 この違いって、インド人や中国人はグローバルな視点だから、専門の領域でもっとデカイことができるイメージ持っているんです。これがすごい違うんです。 例えば、ある韓国人の事例ですが、やっている仕事はソフトウェアの開発で一緒なのですが、最初は韓国でやっていたのが、次はシンガポールでアジア全体の製品をみるようになっていく。すると今度は、アメリカのグローバル本社から声がかかって、世界中の製品をみたりするようになる。
出世をする人は「仕組み」作りがうまい
管理職として何を期待されていたかっていうと「仕組み」をつくることなんですよ。「仕組み」をつくるって言っても色々あるんですけど、要するにビジネスを回す仕組みですね。
「うまく回る仕組み」をつくるのがうまければうまいほど、出世を重ねて、支配階級になるんです。面白いビジネスの仕組みを考えつく人ってそれなりに沢山いるんです。「根性」とか「長時間働いた」とかっていうのは全然評価されません。評価されるのは「結果」であって、今まで10のリソース使ってやっていた作業が3でできちゃったとか、ミスが劇的に減る仕組みとかが評価されるわけです。
でも上手いビジネスの仕組みって、怠け者じゃないと思いつかないと思うんですよ。自分が怠けたい一心で効率のいいやり方を考える。そういうの大事だと思うんです。「言語」と「技能」ってのは確かに大切なんですけど、「仕組みづくり」ってのも、ちょっと抑えてほしいな。
まずやってみて、変えていく
まずは自分でやってみて、「ここマズいな」っていうこところがあればドンドン変えていく感じ、とっても大事ですよね。
アップルで学んだこと
アップルで何を学んだかというと、その時点で手に入れられる不正確な情報を元に、その時その時に最善だと思われる判断をしていくっていうことを、ものすごく訓練されたと思うんです。
完璧な情報が揃うまで待とう、とかってやっているとビジネスのタイミングを逸しちゃうので、ドンドンと判断していくっていう訓練がやっぱり重要ですね。
分野を組み合わせてキャリアを作る
自分が「これをやりたいな」と思うものを一貫してやる、っていうのが大事です。さっきのキャリアアップの話じゃないですけど、結局一度にいろんなものに手を出すと、キャリアアップできないんです。ひとつのことをある一定のレベルまで極める。でもね、世界どこでも通用するスキルをひとつだけ身に付けるって難しいから、ひとつのことをやりながら、サイドでもうひとつスキルを身に付ける。
で、その「もうひとつ」のこととして僕は言語を憶えることを強く勧めているんです。僕も最初は英語とプログラミングっていう組み合わせでやっていったんです。管理職として認められてからは、マネージメント能力と、英語とプログラミングという3つのバックグラウンドですね。そういう掛け合わせでいったんですよ。
職業によって組み合わせは違っても「この組み合わせは強い!」っていうのがどの職業にもあるから、自分が目指している業界の中ではそれがなんなのか、先輩の話を聞いたりしてね。そこをゴールにして頑張るっていうのはひとつのやり方だと思います。
やりたいことの見つけ方
じゃあ何をしていたいかな?って考える時に僕がやる方法は、「もし10年しか生きられないとしたら何をしていたいか」って考えるんです。で、10年の間にやりたいことをリストアップする。 今度は、「じゃあ5年しか生きられないとしたら何がしたいかな?」って考えて、またリストを作るんです。 最後に「じゃあ1年だったら…」ってまたリストアップ。で、この3つのどのリストにも出てくることは、よっぽどやりたいんだからすぐ実行する、という風にやっています。5年後に何をしたいかって言うとね、正直言ってよくわからない。
時間の切り売りはやめよう
請負の仕事をして、スキルの切り売り、時間の切り売りをしたら、副業で10万円、20万円稼げるかもしれない。 でもそれって、会社で残業して時間使って残業代もらうのと対して構図はかわりませんから。
世界の都市を体感すべし
アジアの主要な都市だったら、どこも週末で行って帰って来れる距離にありますから。毎週ひとつずつ訪れたら2ヶ月くらいで、アジアの主要都市を全部みれちゃいますよ。 そのくらいのフットワークで行ってみればいいかなと思いますよね。
SEからコンサルタントになる方法
「SEからコンサルタントになるには?」というテーマで書かれた本。 刺さった部分をまとめておきます。
本まとめ
第1章 コンサルタントのことを知っていますか?
コンサルタントとSEの仕事内容の違いと共通点
・SEのしごとはシステム構築にかかわるものになり、システム構築に関係のないことは仕事の範疇外となる
・コンサルタントは問題解決で報酬をもらうので、別にシステムを構築しなくても、問題解決さえ出来ればいい
・SEであれば、クライアントの要望通りに効率的なアドオンを実現すれば仕事は大成功。しかし、コンサルタントはクライントの想像以上の経営改善ができなければなりません。
・SEの場合は、システム構築ありきなので「どうシステムを構築・改善するか」という視点で物事を考える。しかし、コンサルタントの場合は「どの手段で、どうクライアントの問題を解決していくか」という視点で物事を進めていかなければならない。
・SE経験があるコンサルタントはプロジェクトとSEについて理解できているので、プロジェクトの問題点をどう特定し、メンバーの士気をどう上げていくかということに長けている。そのため、コンサルタントの主要な仕事の1つであるPMOについては、SEから転職したコンサルタントは即戦力として活用できる。
・業務のIT化で劇的な効果を上げるためには、入念な設計・開発能力はさることながら、網羅的な要件定義能力が求められる
SEが新たに身につけなければならないこと
・「体力」「献身的な姿勢」「俯瞰力」の3つがコンサルタントに欠かせないものである
・たとえ優秀でも、体調不良でよく遅刻・早退・欠勤す人間は良い評価をできない
・手本を示すべきコンサルタントが体調管理できていないのでは、全体の士気を下げてしまう。またプロジェクトの舵取りをしているコンサルタントが抜けてしまうと、プロジェクトが機能しなくなる
・コンサルタントは基本的に自分で仕事を獲る。継続案件についても、自分で継続の折衝をするし、以前コンサルティングしたクライアントから直接依頼されることも多い
・交渉力が重要だし、クライアントを納得させるプレゼンテーション資料の作成技術も求められる。さらに、身なりや言葉遣いにも気をつかわなければならない
・コンサルタントになるための基礎力やスキルの身につけ方
→何事にもスピードを重視する
→オリジナリティにこだわらない
→できるだけ相手に合わせる
解決しておきたいSEの勘違い
・コンサルタントは、問題解決だけすればいいわけではありません。みずからの”高度な技”や”知恵”を提示しながら、クライアントにも実践してもらう”お手本”としての役目も果たさなくてはならない
・コンサルタントのストレス
→自分の不備・不手際によって、後続(たとえば要件を決めたあとはSEが実装を進めるなど)に大きな影響を与えてしまうという、自分の責任の大きさに対するプレッシャー
→費用面で明らかに”高い”メンバーの部類になるたえ、常にコスト意識に苛まれてしまう
→いくら時間をかけても解決できない、アイデアを要する問題・作業が多い
・辛い点をきちんと理解したうえでコンサルタントを目指して
第2章 コンサルタントになるための基礎力・考え方
1日の仕事量と優先順位の決め方
・コンサルタントは常にクライアントよりも先手を打ち続けなければならない。そのためには全てのことを前倒しで進めなくてはならない。
・常に1日に行う仕事の順番を気にかける。
・10以上かかると見積もられた仕事が1日で終わることは奇跡だが、現実に起こることはある。しかし、奇跡は疑ってかかる。この場合、「品質が犠牲にされた」もしくは「実は虚偽の報告だった」可能性が高い。このような虚偽がすぐに発覚せずに一時的に通ってしまい、後々になって嘘が見つかれば、そのポイントまで戻ってやり直さなければならない。
・炎上プロジェクトには、いままでの遅れを無理に取り戻そうと暴走している方が多い。コンサルタントはこういった判断能力が欠如してしまった人を正しい道筋に戻さなくてはなりません。
「話3分の1の法則」で仕事を割り切る
・「今日絶対終わらせようと思ってリストアップした作業タスクは、だいたい3分の1くらいしか終わらない」という法則
①今日やりたいと思っているタスクをすべて書き出す。最初は順不同で書き出す。
②「今日までに絶対完了させたい」「少しでも前に進めておきたい」ことから優先度をつけて並べる
③そして、改めて今日の目標を定める。
④リストの途中で「ここまでが今日の限界=努力目標」と思うところにいったん線を引く
なかなか目標通りには仕事が終わらず、必ず仕事が残る。結局、大抵の場合には目標の「3分の1」ほどしか仕事が終わらない。そういうものだと割り切るのが正解。そのうえで「できなかったぶんをどうするか」を考えておくことが必要。
・コンサルタントうは次から次へとやることが増えていきます。そのため、リストアップした作業タスクのうちの3分の1以上仕事が終わればその日は大成功。
・できないことまで急いで処理しようとした結果、すべてのことが破綻してしまっては意味がありません。
ゼロから何かを出せますか?
・ゼロから何か出すというのは極端だが、与えられたインプットから仮説や選択肢をつければ、何かしらのアウトプットはできる。
システム構築の場面でいえば、「クライアントからいわれてないので、要件として認識していない」ではなく、「何もインプットは頂いていないですが、おそらくこういった要件があるのではないですか? そうであれば、ご相談に関するソリューションはこのような形になると思われます。何か違和感や間違いなどあれば、改めてインプットを頂けないでしょうか?」という対応が必要。
・クライアントとの初顔合わせでも、クライアントのWebサイトや四季報など、公開されている情報をすべて集め、おおまかなポイントを整理しておきましょう。
・会う方が著名な場合には、インターネット上の記事を確認したり、著書や雑誌の寄稿、講演情報などを調べたりしておくと、ミーティングの話のつなぎにつかえる。
・コンサルタントにとって、非常にマズいのは、「正確でない=間違ったことを言う」こと
・クライアントが公開されている情報は「コンサルタントならば知っていて当たり前」と思っている可能性が非常に高く、今後の信頼関係構築に関わる
・公開情報を押さえておかないと「今後出す予定のアウトプットの正確性」と「アウトプットの創出スピード」の両方において損をしている
・公開情報とはいえ書かれている内容を信じすぎてはいけません。新聞記事ですら統計的信ぴょう性は60%程度と思っておく。「公開されている=事実」と思いがちですが、結局は誰かが主観を混ぜて書いた内容dえあり、必ずしも真実とは限らない。その真相をクライアントに確認することもコンサルタントの大事な営業活動。
打ち合わせごとに必ずアウトプットを渡そう
・次回のやりとりで想定される質問や相談に関しては、公開されている情報収集に加え、そこまでの活動から得られた情報や教訓を活かして、自分なりの回答を軽くでもいいので考えておく
・前回のやりとりで持ち帰った件については、それに対する答えだけではなく、後に予想される次のやりとりのことを想定した準備をしておく。
・クライアントは毎回打ち合わせのたびに貴重案時間を”投資”しています。毎回なにかしらクライアントのためになるアウトプット(おみやげ)が必要。(「有意義なミーティングだった」「今日の話を誰かに聞かせてあげよう」など、クライアントに打ち合わせを有意義なものであったと判断してもらうことが重要)
・このくらいの情報提供は無償なのが当たり前。実際にコンサルティングを依頼していただければ、もっとすごいアウトプットをお見せします。という姿勢を伝えるのが重要。
・報告資料は報告直前につくるのではなく、会議後にドラフトにしておく
すべてに”価値”を付加しなければならない
・たとえ資料の表紙や目次であったとしても、コンサルタントはクライアントの投資に見合うような”価値ある”成果物にしあげなくてはならない
・身なりや言葉遣いにも価値を求められる
自分の長所の磨き方、苦手分野の克服法
・SEの場合はチームプレーでシステム開発を進めていく。しかし、コンサルタントの場合には”個人”が重視される。
・「再利用性は創造性に勝る」と言う考えがコンサルタント業界にはある
・自分でゼロからオリジナルで考えて創出した「自信作」はあまり評価されることはなく、むしろ過去の秀作から「いいとこどり」した作品のほうが、時間もかからないうえに賞賛される可能性が高い
第3章 短時間で最大の成果を上げるマネジメントスキル
PMBOKを進化させたプロジェクトマネジメント応用テクニック
・コンサルタントがプロジェクトに臨むときの7つのロール
①ジャッジ:第3者的に正論を展開し続けマネジメント業務や体制に警鐘をならす
②アバター:PMが理想としているハイレベルな役割を代わりに演じきる
③クローン:PMのコピーとしてPMのいない場面でPM同様に振る舞う
④エージェント:PMの代わりに現場に降臨し、意思決定やチームマネジメントを支援する
⑤エネミー:反面教師として振る舞い、仮想敵として周囲の不満のはけ口となる
⑥サポーター:常にPMの希望通りに言動する
⑦セレクタリ:PMの届かない部分に配慮し、隙間を埋めていく
クライアントには、この7つのロールのうちどれをコンサルタントに求めているかを聞くようにしている。すると、クライントもみずからが何を求めているか明確になるので、クライアントの評判も上々となる。
炎上プロジェクトの救出方法
・プロジェクトで次のことが発生していないかどうか、よく調査する
●タスク定義とマスタスケジュールがいい加減で、進捗が定量的にわからない
●役割定義がいいかげんで「誰がいま何をしているか」まったく把握できない
●要件定義書が足りず、要件管理が属人的
●テストシナリオがなく、網羅的テストができない
●リーダーは実務に忙殺されて、管理業務に一切従事できない
●プロジェクトを俯瞰すべき活動計画者が不在
いますぐできるコミュニケーションテクニック
・どのようなときでも「口頭→電話→メール」の順にコンタクトを試みましょう。口頭の手間を惜しんで、メールばかり多用する人は、あいてから 信頼されないリスクが高い
・”悪い話”ほど”会って”いいましょう
・メールを送ったら、「メールをしておいたので、確認をお願いします」と電話を一本入れる
・コンサルタントは何でも押さえているはずだという目に常にさらされている
守られていない進捗管理の大原則
・プロジェクト型組織では業務を兼務しないのが原則
・進捗管理者は品質管理をしてはいけない
品質の本質を理解する
・「協力会社やクライアントとの”品質意識”の差異」「レビューの形骸化やレビューの省略」をリスクと認識しておき、リスクが顕在化する前に対策を打つ
リスケジュールと課題管理の極意
・作業の節目においては、関係者で必ず課題の洗い出しを行う
・課題管理を周知することで、特定の人だけが知る「課題」の存在をなくし、協力会社やクライアントを含めたメンバー全体で課題に対する共通認識を持つことができます。その結果、いつまでも解消されない課題やリスク分析なしの適当な対策による現場の混乱を防ぐことが出来る
第4章 案件を勝ち取る提案力と営業力
ロジカルに身につけるプレゼンテーションスキル
・意識して話のメリハリをつける
・間を置く。間が出来ると相手は勝手に会話を頭の中でまとめ始めてくれる。そして、「この1文は重要だ」「この次に重要なことを言うかもしれない」と集中力を高めてくれる
・基本的に人間は沈黙に耐え切れないので、顧客がいろいろな問題点や問題解決のヒントを話してくれる
・意識して少しゆっくり話す。打ち合わせは徐々にスピードアップするもの。ゆっくり話すことは「自信の表れ」と好意的に受け取ってもらえる確率が高くなる。
・視線をどこにもっていくか:相手が男性の場合は”ネクタイの結び目”、女性の場合には”額”をみて話す
・相手に質問されたら、話の途中でも即座に中断して応答する。もし後述する内容に関連する場合は「次にお話しますので、お待ちください」と伝える
・否定的な意見はすんなりと受入れて「あとでちゃんと検討いたします」と流してしまう
・否定的な意見を一度こちらが受け入れると「自分の考えをしっかりと検討してくれるコンサルタントだ」とクライントは思ってくれる
・ミーティングでメモをとる姿勢のない人は失格
・できれば相手の目を見ながらメモをとれるようになるとクライアントに好印象を与えられる
・話を聞いて、ここがポイントだと思ったら相手の決まった言葉フレーズをリピートする。相手の伝えたいことをオウム返しすることは、相手と自分の考えの不一致を防ぐ有効な手段。また、心理学的にも相手の心証がよくなるようだ。
・このときは、あくまでも相手の言ったことを”そのまま”リピートする。異なる言葉や言い回しで復唱すると「自分の意見が冗長と思われてまとめられた」と勘違いされる可能性もあるから
・メモをとり、要点を途中で復唱・確認したら、最後にかならず「聞き取ったことの要点」「自分の宿題」「相手の持ち帰り事項」「期日」を確認しよう
・プレゼン資料はプロジェクターで見せることを意識する。プロジェクターで読みやすいのは24ポイント以上の文字。18ポイントでも読めないことはないが、読み手がよほど興味のある内容でないと読んでもらえない。
・印刷物となると、14ポイント以上の文字は不自然に大きく感じる。プロジェクター用につくった資料を印刷するときは2In1にする。
・フォント。本文は明朝にして、見出しや強調したい部分をゴシックにする。
・提案後に好印象を与えるコツ
●出したら「すぐ」「何度も」フォローする
●提案書は先方の要望なしには絶対に変更しない(プライドの明示)
クライントから選ばれるコンサルタントの営業術
・どんなときでもクライアントからのメッセージにはASAPで対応する。回答に時間がかかる場合でも「時間をください」という連絡をすぐにする。そうすることで、クライアントは「丁寧な対応を早急にしてくれる」という印象を抱き、顧客満足度も上がる。
・予算は「妥協」せずに「妥結」する:要件や期間など契約条件の変更をしたうえでの値下げは”妥結”といえる
・既存案件の場合は「拡張」の前に「継続」させる
契約満了時期が近づいた際、報告会を兼ねて次期の継続営業活動をする。この場合、「継続」させることが重要。クライアントから継続と同時に「拡張」を打診される場合もありますが、まずは継続を確定させよう。拡張は当事者を超えた決裁などの追加手続きが多く、継続自体が失われる可能性がある
・案件を断る時:
●報酬金額が折り合わない「ご期待に沿った額に調整できず申し訳ございません」
●先に申し込みのあったクライアントを優先して人品が提供できなくなった場合「御社より前から交渉していたクライアントとの契約が先に成就してしまい、人品が提供できなくなりましたので申し訳ございません:
●契約形態、勤務地、残業の扱い、その他の取引条件が折り合わない場合や、相性が合わない場合「コンサルティングファームは人材資本のビジネスなので、どうしても人材を提供するための条件が合わないと、判断させて頂きました。申し訳ございません
・最後に「また何か機会があれば、ぜひお声掛けをよろしくお願いいたします」と締めくくる
・「やっぱりいいコンサルティングファームはすぐに売り切れてしまうのか」と、好印象を残す
・プロジェクトの終了間際に全力で顧客満足度を上げ、クライントからの評価を最高の状態で終わらせる。プロジェクト満了時に自社がほかにもできることを一通り説明しておき、「今回のプロジェクト以外にも、当社にはいろいろ頼める」ことを覚えてもらう。そして「定期的に連絡をしていいですか?」とコミュニケーションの約束をしたうえで、プロジェクトを完全に終了する。
・あとは友人にならない程度に、季節のあいさつなどの連絡を時折します。相手の状況を聞きながら、自社の稼働状況、旬のサービス紹介など、適度な情報を発信する。
・食事会も効果的に使う
第5章 コンサルタントの報酬体系と採用試験対策
・「給与が上がるか、それとも去るか」のコンサルタントの査定(Up or Out)
会いたいと思わせる職務経歴書の書き方
①最初の一枚でほとんど勝負が決まる
・経歴書は最初の1ページをぱっとみたときに「読むか読まないか」判断される。とくにアピールしておきたいことは最初の1ページにすべて表現する。
②最初に長所と特徴をアピールする
・職務経歴書の冒頭はもっとも重要なアピール・スペース。「自分の強み」を記しておく。例えば「〇〇業界においては、多数の案件を非常に幅広い役割で経験してきました」「プロジェクト管理については、複数の方法論に精通している自信があります」「大規模案件で数々の貢献を重ね、高い顧客満足を勝ち得てきました」
・性格についても欠かさず書いておく。「スピーディーな仕事を常に追求しています。テキパキと実務をこなすのが得意です」「コミットしたことについては、達成されるまで全身全霊で集中して仕事します」「多少の嫌味や無理難題にも感情を表面に出さず、辛抱強く結果を出していけます」など
③職歴は新しい順に時系列に書く
④プロジェクトの成否よりも「自分がどう貢献したか」が大事
・参加したプロジェクトの「目的」「成果物」「規模」「環境」「結果」「自分の関わり方」は最低限書いておく。
コンサルタント採用試験対策
・何か質問したいことはないですか?には必ず何か質問しよう。ただし明らかに即興で作ったような質問、自分の力を誇示するだけの質問をするのはマイナスです。自制を含めたコミュニケーション力、柔軟性を採用官はみている
・コミットメント
「過去にコミットしたことに対して、どうやって実現し、結果としてどれだけプロジェクトに貢献できたか」という説明を求められる
非常識なfacebook活用術
前回に続き、SNSマーケティング関連の本。
運営・支援する数々のfacebookページのファンの獲得に大成功し、自らをBuzzProducetと名乗る著者のハウツー本です。
本まとめ
▶第1章 大ブレイク前夜のfacebook いま始めないともう手遅れに
- 今、クリティカルマスを迎えようとしているfacebookも同じように、5000万人になって大メディアとなれば広告をだす企業・人が増えてきます。
- そのとき既に、1万人のファン・お客さんがいる人と、0の人では、圧倒的な差になってしまいます。
- 5000万人に到達するのは、そう遠い未来ではないでしょう。
- そのときのために、今facebookでやっておくことは、ただ1点、ファンの集合。今のうちにファン集めを済ませておくことです。
- それが、ユーザー数が爆発的に増えたときに、歴然とした差となって集客や売上に反映します。
- PPC広告が日本で導入されたとき、すぐに取り組んだ人は市場を独占し、巨万の富を築いた人が多く現れた。それに対して「稼げるなら」と後から参加した人は、少しの利益しか得られなかったのです。
- 診断アプリには日本人が喜びやすい心理テストや占い要素があり、面白さや新鮮さ、ワクワク感があった
- だから今後もこうしたテクニックは診断アプリである必要はありません。口コミが起きるような仕組みを意図的に起こせれば、必ずしもアプリを作る必要はない
- どんどんコメントされたりシェアされるような共感や驚きを与える記事を投稿しても同じようなことが起こせるので、口コミを起こすことにアイデアを絞るようにする
- 最初に使ってみたのは、私自信がfacebook自体の使い方を動画で教えるサイト。コンテンツ自体の使い方を動画で教えるサイト。コンテンツ自体には自信がありました。このページの右側には「いいね!」を押すためのボタンを設置。これがソーシャルプラグインというものです。
- これによって、サイト訪問者がfacebookに「いいね!」投稿をしてくれ、情報のバイラルを起こします。
- どこにもないfacebookの3つの集客手法
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- プラグインを使ったホームページ連動の集客方法。
- パーソナルマッチという個人情報を上手く使った集客方法
- 口コミ集客方法
- OGP設定
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- ソーシャルプラグインを設置する際の注意点として、オープングラフプロトコル(OGP)という設定を必ずしてください。コレを設定するのとしないのでは、圧倒的な効果の違いが生まれるのですが、実はやっている人が非常に少ないのです。
- OGPの設定なしでソーシャルプラグインだけの場合どうなるか。
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- ホームページ上の「いいね!」ボタンをクリックしてもらうことで、「いいね!」の数は増えますが、拡散しないのです。
- OGP設定までちゃんとしてあると、「いいね!」をしてくれた人の友達のニュースフィードに表示されるようになるのです。
- 普通の商品販売のECサイトであったり、会社のコーポレートページ等、いろいろな形態がありますが、すでに一定数のアクセスがあるならば、プラグイン+OGPという2つの設定は絶対にやったほうがいい。
- パーソナルマッチ集客
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- facebookでは、パーソナルマッチといって、個人の属性に限りなく合わせた訴求をすることが可能です。例えば性別、年齢、住んでいる地域、職業、趣味、繋がりなどの登録データに応じて広告を配信できるのです。
- パーソナルマッチの例でいうと、例えば現在私は32歳なのですが、32歳で既婚者へ向けた広告というものも出せます。
- 例えば、指輪など「奥さんにこんなプレゼントどうですか」といった広告を、どんぴしゃで出すこともできます。未婚男性だったら、婚活サービスやお見合いパーティの情報を出すこともできます。これがパーソナルマッチ集客のメリットです。これを検索エンジンを使った集客のようにやると、32際の男性向け商品を女性に対しても表示されてしまうので意味が無いのです。
- facebookページ集客のメリット
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- 「いいね!」を押すだけで繋がる
- 個人と同じ情報発信
- 広告が使える
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- facebook広告というのは、大きく分けて3種類の出し方があります。
- キャンペーン等の記事を強制的に表示させることができるので非常に反応が取りやすい →これがFB広告のいちばん大きなメリット。
- ファンとファンの友達までに対する広告費は全ユーザー向けの広告よりも格段に安くなります。
- 課金の方式
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- 1クリック=〇〇円
- 表示された回数で払うインプレッション方式
- ファンとファンの友達に広告する場合は、ワンクリックいくらの広告よりも、インプレッション、要は表示された回数で広告するほうがひよ対効果が良くなるという特徴があります。なぜかというと、FBページの投稿を広告すると仕組み上、ファンの友達に対しては「〇〇さんが『いいね!』と言っています」というオススメ記事としてニュースフィードのところに出るからです。
- 人は広告よりも人のオススメを信用します。
- ファンがおおいFBページの方が圧倒的に優位な広告を出すことができます。FBで今のうちにファンを集めておくことが美味しい理由がおわかりいただけましたか?
- 開封された状態で情報が届く
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- メールマガジンだとそうはいかない
- 画像にメッセージをのせて、画像投稿にする
- スマホへの情報リーチが簡単にできる
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- 形態アドレスは変更が簡単なため、1年で約40%以上のユーザがメールアドレスを帰ると言われている。せっかく取得してもすぐに使われなくなる可能性があるわけです。
- ところが、FBの場合は違う。アカウントが変わることはまずない。メアドもなかなか変えません。
- FBはスマートフォンとの相性がいい
- ホームページの信用度を自動的に上げることが出来る
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- 「いいね!」をしている人のプロフィール写真をズラーッと表示できるのです。それもソーシャルプラグインを使えば、完全に自動でできます。
- 「NAVERまとめ」
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- 話題性のあるもの、共感を呼びやすそうな情報が数多くまとめられています。
- このサイトのランキング上位に入っている記事を見れば、どのような内容が共感を呼ぶのかが分かるので、記事を書きやすくなります。
- 意図的な口コミ例 その2 携帯電話の普及
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- 携帯電話戦略
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- 最初に行ったのは、携帯電話の代理店を募集することでした。この代理店というのは、今でいうアフィリエーターさんのような存在。
- 口コミが起きる6つの大事なポイント
- 共感
- 自慢
- 初めての体験
- 驚き(びっくり)
- 問いかけ
- Facebookでの仕掛け
- 4の驚きは、直近のニュースなどでインパクトがあるものでもよいですね。例えば、「ワールドカップが日本開催に決まりまりました!」など、そういうニュースをFacebookで投稿。しならない人は、びっくりします。「ええ、決まったの?」と。そこで「いいね!」が押されます。そして拡散が始まる。
- すべてのページはFacebookでの口コミに利用する、と言う気持ちでいる。
- 「いいね!」をしてもらうためにやるべき3つのこと
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- お願いをする
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- お願いごととしては、最小単位ですね。だから、はっきりお願いして、相手にきっかけを与えれば、「いいね!」を押して貰える確率はそれだけで高くなるのです。
- いいねボタンを押しやすい場所に設置する
- コメントをもらうためには、問いかけをする
- プレゼントを用意する
- ソーシャルプラグイン設定のしかた
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- デベロッパー登録
- AppIDの取得
- 「いいね!」ボタンのプラグインタグ発行
- コメントのプラグインタグ発行
- facebookページに関する広告
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- ファン増加のための広告:facebookページへ「いいね!」をしてもらう広告です。
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- タイムラインに広告がでる。しかも、「友達の〇〇さんと〇〇さんが、『いいね!』と言っています」という形で表示される
- 情報の信用度がすごく高い。
- 記事広告
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- facebookページのファンになっていない人:タイムラインの右側の部分にでる
- ファンになっている人とファンの友達にたいしては、ニュースフィードに出すことができる。
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- 右側の欄に表示されるよりも効果が高い。ニュースフィードに表示される方がクリック率が何十倍の高さになる。
- ポイント
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- 記事投稿は画像を使ったほうが注目を集めるのだが、画像にテキストを入れて投稿する際には、テキストのボリュームを画像全体の20%以内のサイズに収める必要があります。
- プロモートポスト
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- ファンとその友達のニュースフィードに強制的に広告を出す
- ①個人のアカウントからファンを集める
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- FBページに投稿したら自分のアカウントで「シェアする」ことを繰り返す。
- お金をかけないFBページのファンの集め方
- ②友達を招待する
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- 最初の段階でファンを100〜200人と増やせば増やすほど、後からfacebook広告でファンを増やすときにも、費用対効果が良い状態でスタートできます。
- ③記事で集める
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- 投稿記事で集める方法
- FBに「いいね!」がされやすい記事、シェアされやすい記事を投稿していく。
- 記事がシェアされるのは強力
- ④FB広告でファンを集める
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- ①〜③をある程度実践してから広告を使うようにする。すると、費用対効果がよくなる。
- 特に反応が良かった記事があれば、その記事事態を広告する。
- もともと反応が出る記事なので、広告するとものすごい勢いで「いいね!」とシェアの数が増える。
- ポイント1 ファンにとって有益な情報発信をすること
- ポイント2 関係性を深める投稿を繰り返すこと
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- 関係性を深めるために、記事内で問いかけをする、もしくは共感や驚きを与えるような記事を書く
- 感動を与えるような記事を投稿
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- そうした記事の最後にURLを入れておき、実査に売り上げるサイトなどへ誘導する
- ポイント3 インパクトのある画像の投稿
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- たとえば同じ人を画像加工で3人いるようにする
- インパクト重視の画像で目を引く事が重要
- 実際に登録ページに何人来たのかというクリック数をカウント、反応のいいものをずっと記事広告で回しつづけるのが、FBページから売り上げるための広告のやり方になる。
- 実際の日々の作業としては、FBページを売り上げに繋げるまでには、FBページヘのファン集客・記事を育てて関係性を深めること・販売ページヘの誘導、これらすべてを同時進行でやっていく
- FBページにファンを集めながら、誘導する記事も広告を出し続けると「いいね!」が増え続ける。記事の「いいね!」が増えると信用度も上がります。
- すべてを同時進行でやり続けることで相乗効果が生まれ、最終目的の販売〜売上に繋ぎやすくなります。
- ファンが増えれば増えるほど、記事広告の効果が高まり、販売ページへの誘導記事を見てくれる人が増えます。さらにファンの友達も巻き込んでいきます。
- 人は今、マス媒体が発する情報や広告や、Google検索エンジンのランキングよりも、ソーシャル・ネットワーク内での商品やサービスの評価を気にするようになりました。広告を信用すると言う人は、消費者のたったの14%しかいないのに、友達の薦めを信用するという人は78%も存在します。
ストーリーで差をつける SNSマーケティング
個人/法人問わず、企業や組織SNSを運営する方・SNSマーケティングについて知りたい方は必読の書です。参考になりました。
まずは以下「本まとめ」を読んでみて下さい。
どうですか?グッと来ませんか?
本まとめ
▶はじめに
いまマーケティングは広告して収穫する狩猟採集の時代から、顧客を育成する農耕牧畜の時代へと進化を遂げようとしている。そこで重要となるのが潜在顧客を捉え、顧客へと育成するストーリーの構築方法である。
▶第1章 マーケッティングの常識が変わった
SNSマーケティングという新世界
- 測定可能なウェブと言えども、誰にリーチ出来たのか、だれがアクセスしたのか、誰が商品に好意を持っているのかいった、企業が本当にほしいターゲットの正確な人数や行動、もっといえばプロフィールを把握できずにいたのだ。
重複ユーザー問題
- SNSはログイン認証を介して利用されるので、会社からのアクセスも、自宅からのアクセスも、外出先からのスマートフォンによるアクセスも、すべて同一人物のアクセスとして判断することができる。これまでのウェブ・マーケティングにおいて大きな課題となっていた、ブラウザやデバイスによる違いで発生する重複ユーザーの問題が解消されるのだ。
インフルエンサーを狙う
- もちろん、何万人、何十万人のファンの生活をすべて追うのは膨大な時間がかかるため、不可能に近い。最初のうちは、インフルエンサーに注目して、彼らのつぶやきを優先して見ていくのがよい。
「インサイト」:強力なツール
- 「インサイト」を利用すれば、ファンへのリーチ数推移や性別比、年齢構成比などがわかりやすいグラフで直感的に把握できる。ファン数増加策を講じるために必要な解析ツールが最初から搭載されている。
- このインサイトを使えば、どの投稿内容が受けたのか、何の投稿時に「いいね!取り消し」が増えたのかが一目瞭然でわかる。
- フェイスブックという1つのプラットフォームを活用することで、PDCAサイクル実現が可能な時代となった。コンテンツの企画、投稿、レポートの評価、コンテンツの改善を繰り返すことで、ユーザーの満足度が高いコミュニケーションが図れるのだ。
ナーチャリング
- 人類が食料の調達手法を、狩猟・最終から農耕/牧畜へ転換したように、企業のマーケティングも顧客の種を育成しながら、収益へ転換していく手法が今求められている。それが昨今、話題となっているナーチャリングの基本的な考え方である。ナーチャーは、日本語に訳すと、「育てる」「養育する」といった意味である。
企業のSNS活用における7つのメリット
- ページビュー数ではなく、ユーザーの実数を把握できる
- ユーザーの詳細な属性情報を把握できる
- ユーザーの生活行動を把握できる
- ユーザーへの接客が可能
- 気に入ってもらえば、ユーザー自身が商品を薦めてくれる
- 潜在顧客とつながることが出来る
- 顧客との長期的な関係を構築できる
▶第2章 SNSをマーケティングに活用するには?
キーワードを織り交ぜると効果的
- 「ダイエット」や「ストレス発散」などを織り交ぜる
- ユーザーが一目で企業や商品ブランドのアカウントであることを認識できる画像を使うことをおすすめする
- 検索に引っかかりやすいキーワードを必ず盛り込む
- 例えば、スポーツジムならば「ダイエット」や「ストレス発散」
ファンを迎えるために、センスの良さを感じさせる魅力ある写真を厳選して掲載したい。魅力的な企業のカバー写真の例。
- http://facebook.boo.jp/new-facebook-page-1-50
- http://matome.naver.jp/odai/2133058057103736501
- http://matome.naver.jp/odai/2133058057103736501
カスタマイズの第一歩は、製品一覧の追加
- カスタマイズのはじめの一歩としては、製品一覧や動画一覧などの固定化して表示しておきたいメニューを、Facebookカスタマイズ機能を利用して、追加する
3~4日に1回は必ずつぶやきを確認する
- 最低1週間に1回はつぶやきを検索する
- 通常、ツイッターで遡れるのは、一週間前まで。
- 地道な”フォロー”がフォロワー数拡大のための有効な手段となる
- 専用のツールを使えば、フォローしてないユーザーだけを抽出して、解除することが出来る(JustUnfollow)
企業の顔を見せている場合は、安易に人を批判したり、主義主張を押し付けたりするのは避けたい
ファン数拡大の秘策
- 自社サイトで告知を行う場合は、Facebookページの「いいね!」ボックスを自社サイトへ設置すると、よりファンを集めやすい
- Facebookページの管理画面にある「リソース」から、「ソーシャルプラグインを利用する」をクリックして確認しよう
- フェイスブックの広告が画期的なのは、詳細なターゲット化が可能なところ
- 性別、独身、既婚、交際中などの交際ステータスごと、ファンであるか否か、といった属性情報からも、ターゲット化が可能
投稿は1日1回が理想
文字は90文字以内に!
- どうしても長い文章を掲載したいのであれば、企業サイトとの連携を図る。Facebookページに投稿するコンテンツは、企業サイトへ誘導するためのリード文と考え、URLを追記すればよい。
Facebookページで新たに導入された機能「ハイライト」と「トップに固定」を効果的に利用する
▶第3章 共感を呼ぶ”メイキング”をつくろう
”自己紹介コンテンツ”や”他己紹介コンテンツ”では、どうしても企業概要や商品特性、商品機能の紹介が中心となり、潜在顧客が検索窓へ入力する可能性の高いキーワードがコンテンツ上に乏しくなる
結果、検索エンジンから企業サイトへ誘導できるのは、潜在顧客ではなく、すでに企業名や商品名を知っている既存顧客や関心の高い見込み顧客がほとんどとなってしまう。
そこで、重要な役割をはたすのが”共感コンテンツ”である。
”共感コンテンツ”は、企業や商品を紹介するコンテンツではなく、潜在顧客側に立って、彼らが解決したい課題や悩みなどを取り上げ、彼らの共感を喚起するためのコンテンツである。
そもそも潜在顧客は、商品やサービスを探しているのではない。悩みの”解決策”を探すために、検索エンジンを利用しているのだ。
- 検索目的:食べながら痩せられる方法はないかなど
潜在顧客から自分に関係ある内容、”自分ごと”として考えてもらいにくいのだ。
コンテンツは中にある
- まず、目をつけるべきなのは、まだ最終商品になっていない仕掛り品である。開発会議の様子や工場で商品がつくられる行程を、写真を交えて紹介するのである。こうした製造プロセスは従業員にとっては見飽きているかもしれない。しかし、社外の人にとって初めて明かされる事実であることも多く、顧客にとっては新鮮で興味を持ちやすいのだ。
マザーストーリーを描く
- 実は、ストーリーのパターンというのは、ほとんど決まっている。世界中に散らばる神話を調べあげ、ストーリーに共通した骨子を抽出した米国の神話学者にジョゼフ・キャンベルという人がいる。彼は著書「千の顔を持つ英雄」の中で、世界中の神話に登場する英雄伝説は、時代や地域によって主人公の姿形は変わっても、基本的なストーリー構成は同じであると指摘した。英雄は、旅立ち、通貨儀礼を経て、最後は帰還する。
- ジョージ・ルーカスは、ジョゼフ・キャンベルが抽出した、この”マザーストーリー”をベースに、6部にわたる宇宙戦争の壮大なストーリーを描き上げた。
- マーケティングのためのマザーストーリー
- まずは、自社で見つかったネタをこのパターンに当てはめることから始めてもらいたい。
マーケティングのためのマザーストーリー
- 世の中の潮流の変化を説く「背景」から始まり、現状とのギャップに現れる「課題」を描く。これら2章がつかみであり、大事な”動機づけ”となる。
- よくやる過ちが、最初に独自開発したプログラムばかりを紹介してしまい、肝心の「何のために?」が欠如するコンテンツを作ってしまうことである。一番大事なことは共感を得ることであり、自己アピールはその後と肝に銘じよう。
▶第4章 SNSの効果検証のポイント
SNSで効果検証を行うための3つのフェーズ
「成長度」
- ファン数やフォロワー数などの増減傾向を把握するフェーズ。すべての母数となるので、ここが増加しなければ、次の2つのフェーズの底上げもない。
「バイラル度」
- 投稿やつぶやきに対して、ファンやフォロワーの反響を知るためのフェーズ。Facebookページでは「いいね!」や「コメント」「シェア」の数、ツイッターではリツイートの数が測定対象となる。
- アクティブ率も、「バイラル度」を知る上で、非常に有効なKPIである。
「ゴール貢献度」
- 設定された目標にSNSが貢献しているかどうかを知るためのフェーズだ。自社サイトへの流入数で把握する企業もあれば、ネット通販サイトにおけるコンバージョンで測る企業もある。
SNSを活用するからには、効果検証を実施し、次の改善につなげ、PDCAサイクルを実現しなければ時間とコストのムダとなる。
まずファン数の動きをチェックする
- 「ファン数」はFBページに「いいね!」を押してくれたユーザ数
- 「ファンの友達の数」
- 「話題にしている人の数」でバイラル度がわかる
- 「話題にしている人の数」
- 「いいね!」を押す、「コメント」を残す、「シェア」をした合計数。→バイラル度を測るKPI
共感が得られているか?
- インサイトの概要の下段には、「ページの投稿」が表示される
- たとえば、「投稿の人気ランキング」を分析したところ、最近はスマートフォンやタブレット関連の商品に関する投稿が上位に多くランクインすることがわかった。
- →そこで、スマートフォンを絡めた内容の投稿をなるべく多く行うことで、「クチコミ度」を向上させることに成功した。また、夏場はアイスキャンディーや扇風機、風鈴などの写真を掲載すると、「クチコミ度」が格段に高くなる。
- タイトルに英語が使われているものはクチコミ度は低くなる。英語であれば、なるべく多くの人が理解できる日本語に直し、抽象的な表現であればイメージしやすい具体的な表現に改善して投稿してみて欲しい。たったそれだけのことで、クチコミ度を大幅に向上させることが出来る。
属性データの生かし方
- インサイトの「いいね!」のタブをクリックすると、ファンの人口統計データと位置情報が表示される。
重要な「いいね!取り消し」数のモニタリング
- 適切な投稿数を把握するために「いいね取り消し」数のモニタリングがとても重要
投稿内容を検証するための重要な5つのKPI
- ファン数増減推移:集客の増減を把握
- 話題にしている人の数の増減推移:真のファン数を把握
- アクティブ率:投稿内容の改善
- 「いいね!取り消し」数の推移:投稿回数、投稿内容の改善
- クチコミ度ランキング:投稿内容の要因分析
アクティブ率を高める写真のコツ10
- 必ず写真を付けるようにする
- 写真4大素材を使う
- 犬や猫などの動物
- かわいい子ども
- 美しい女声
- おいしそうな食べ物
- ターゲットに合致した写真を考慮
- こどもの写真→子育て世代
- 美しい女性→男性
- 季節を感じる写真
- 春にはつくしや草花の写真、夏には風鈴や花火、ヒマワリの写真、秋には富士山の初冠雪や中秋の名月、冬には凍りついた湖面やクリスマスツリーなど
人を登場させること
- 閑散とした商品写真より、商品の脇に笑顔の人が写っていたり、人の気配を感じる写真の方が、そうでないものよりも好まれる。
クローズアップの写真を使用する
- 見せたい素材にしっかりとピントを合わせ、ほかはぼかすなど、ちょっとした工夫が効果を高める
アクティブ率を高める文章のコツ10
- タイトルを短くすること
- 15文字以内が望ましい
- タイトルに疑問形を使うこと
- 人は質問に弱い。「なぜ?」と問われると、反射的にその答えを知りたくなってしまう生き物なのだ。
- タイトルに数字を使うこと
- 「〇〇を実現するための3つの鉄則」や「〇〇に役立つ5つのヒント」などタイトルに数字を使うのは、非常に効果がある。
- タイトルにトレンドのキーワードを取り入れる
- タイトルに浸透していない専門用語や略語は使用しないこと
- タイトルに英語を使用しないこと
- タイトルに命令形は使わないこと
- 「〇〇するな!」「〇〇しよう!」といったスローガンのようなタイトルは、あまり読まれていない。
- タイトルに抽象的な表現は使用しないこと
- ファンが読むと脳裏にイメージが浮かぶような具体的な表現を心がけたほうがいい。
- 小難しい内容は投稿しないこと
- きれいな写真、商品開秘話は「いいね!」と言えるが、小難しいのは・・・
- ファン数が1,000人や5,000人、1万人などキリのよい数字に達した際は、お礼のメッセージを投稿しよう。
投稿分析に便利なツール
- Crowdbooster:FBとツイッターを同時に分析できる
- TOPSY:特定のキーワードのツイート件数を把握するのに、重宝する
▶第5章 顧客を育てるSNS
ナーチャリングとは
- ナーチャリングは、漁業でいえば、養殖のようなもの。購買意欲がまだ熟していない潜在顧客を早い段階で囲い込み、商品や企業への関心を高める情報を継続的に提供することで、幼魚から成魚へと育てていく手法である
- 刈り取るのではなく、顧客を育てるという発送に、SNSは最適なツールなのだ。
ナーチャリングには2つある
リード・ナーチャリング
- 潜在顧客の段階から囲い込み、必要な情報を提供することで顧客へと育成すること
カスタマー・ナーチャリング
- 既存顧客のエンゲージメントを高め、上顧客へと育成する
クロスセルやアップセルを促す
- リード・ナーチャリングからカスタマー・ナーチャリングへ
ナーチャリングの効果
- 信頼性を高めること。なるべく多くの情報を開示することは、潜在顧客から信頼を得るのに役立つ。
- 知り得たウンチクを友人にかたり、自分もいつしか搭乗したくなる(ボーイング)
ファンが言葉で教えてくれるSNS
- 料金はいくらだろう?
- もう少し詳しい情報が知りたい
- 今日注文したら、いつ届くのか?
ファンを育てることが重要
- 商品に触れたり、試したり、詳しい説明を直接聞くことができないことが、リアルと比較した際のネット通販の大きな弱点となっていた。そこで、重宝されていたのが、ほかのユーザーの使用体験や評価が記載されているカスタマー・レビューだ。ユーザーにとって、商品やサービスを購入する際の最も重要な参考材料となっている
▶おわりに
現在の「非常識」は、未来の「常識」である。
20歳の自分に受けさせたい文章講義
何度も繰り返し読みたい。手許に置いておいて絶対のに損がない良本です。
WEBライティング実践講座
Webライティング実践講座 ニュースリリースから商品説明まで (WEB PROFESSIONAL)
- 作者: 林千晶,中野克平,中田一会,井上果林,小川治人,君塚美香,吉澤瑠美
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▶「転」を作るときのポイント
- テーマが「普通」のときは、テーマが「転」になる「起」を考える
- テーマから考えて良い時は、「普通」をひっくり返して「転」を作る
- 製品設計のワークフローから考えてよい時は、「転」のあるニュースリリースから始める。
▶SEO見出し
- センスに頼らず、Googleの補完機能やツールによる客観指標でメインキーワードとセカンドキーワードを導くのが基本。
- メインキーワード=ワイン、セカンドキーワード=つまみ、ターゲットキーワード:自宅と決めたら、3つのキーワードをできるだけ、メイン、セカンド、ターゲットの順で見出しを作る。 → ワインのつまみが自宅で作れる激旨レシピ
▶あらすじのポイント
- 一般的なあらすじはズームイン、ズームアウト、パンの3種類
- ズームインはメジャーな全体(抽象)からマイナーな部分(具体)を説明するのに適している
- ズームアウトはメジャーな部分(具体)からマイナーな全体(抽象)を説明するのに適正ている
- パンは同列の説明対象や一連の因果関係を説明するのに適している
- ズームアウトからパン、ズームインからパン、ズームインからパンしてズームアウトなどの組み合わせで複雑なあらすじが作れる
▶あらすじはカメラワークズームイン型のあらすじ
- ズームイン型のあらすじ
- 業界全体から自社
- 世界の動画配信規模は◯億ドル
- 国内動画配信規模は◯億円
- 自社の売上は◯億円
- 一般機能から自社製品機能
- Webアプリケーション監視の必要性
- Webアプリケーション監視ソリューションの一般説明
- 自社ソリューションだけの特徴
- ズームアウト型のあらすじ
- ユーザーから大学教育全体
- オープンカレッジ受講者Aさんの話
- オープンカレッジの他の受講者の様子
- 大学と生涯学習全体
- 一人の従業員から自社サービス全体
- 自動改札の保守担当Aさんの話
- 運輸・交通系サービス
- 自社取り扱いサービス全体
- パン型のあらすじ
- ソーシャルメディア系ツールの提供企業のサービス一覧
- ソーシャルプラグインを使えばソーシャル機能を追加できる
- 追加しただけではお客さんは再訪しない
- ゲーミフィケーション機能を使えば再訪しやすくなる
- 何がよくして再訪したのかわからない
- 管理機能を使えば、原因を分析できる
▶日本語らしい「わかりやすさ」のポイント
- 原因→結果の順で書く
- 初めから文を読んで、主語と述語の対応関係が壊れていないか確認する
▶共有される前提で書く、ソーシャル時代のブログ記事
- 共有したいかどうかはタイトルで決まる
- 初対面の人に届ける気持ちで:前後のコンテクストがなくても伝わる内容にする
- ブログだって見た目が9割:Facebookで表示されるサムネイル画像に気を配る
▶文章を面白くする方法のまとめ
- 書出しで見出しのイメージを裏切る
- 書出しに困ったら、テーマと反対の言葉を考える
- 場面転換を繰り返して主張に導く
- 一見関係ない2つの問題が最後に結びついて解決すると満足度が高まる
▶冗長な文章を書かないポイント
- 章や段落など、文章の部品に役割をもたせる
- 文と文が因果関係でつながるように書く
- 無駄な表現は容赦なく書き改める
▶文章を圧縮することのメリット
- 長い文章は書くのも読むのも大変なので、Webだからといってダラダラと書かずに、以下に短い文章でユーザーが興味を失う前にテキストを読んでもらうかを考える
▶企業によるソーシャルメディア対応のポイント
- ソーシャルメディア対応がうまくいかないのは発送が「仕掛けるPR」のままだから
- 「乗っかるPR」を成功させるにはあらかじめコンテンツを用意しておく
- 話題に合せてコンテンツを加工・提供するコーポレート・キュレーションが必要
小さな会社のブランド戦略
小さな会社のブランド戦略という本を読みました。
「小さな会社」≒「自分」として読み替えることもできます。
では、本まとめです。
- 作者: 村尾隆介
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/12/10
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■はじめに
・私は、よく会話の中で、何か選択肢を前にしたときの決まり文句として「だって、こっちの方が楽しくない?」と口にする。
■プロローグ「小さな会社のブランド戦略」の世界
ブランドには引力がある
- 小さな会社がブランドらしく成長すると、その会社には「引力」のようなものが備わってくる。そして、その引力は、ファン(お客さま)、スタッフ、お金、情報、チャンスなど、経営に必要なものを、会社に引き寄せてくれる。
- 「小さくてもブランドを目指す」ことは、単なる流行でも、デザインを軸とした”部分戦略”でもなく、それはスマートな経営のアイデアであり、小さな会社にとって、最も大切な”全体戦略”なのだ。
- この会社に「引力がある」「引力がない」という差は、一体どこからうまれてくるのだろうか?
- その答えはとてもシンプル。それは「ミッション(使命)」にある。会社や経営者、そこで働くスタッフに「使命感があるか否か」が、最終的には「引力の有無」に関わってくる
- 簡単にいえば、これは会社の「この指とまれ!」だ。
「生き方」と「働き方」が一致している幸せ
- 「使命感を持っている会社」や「使命感を持っている経営者」は実にかっこいいものだ。そこで働くスタッフも、多くの場合「何のために働いているか」が明確で、いきいきと仕事をしている。
- ミッションを持って働いている人たちがかっこよく見える理由は、一言でいえば「疲れていないから」だ。疲れ知らずの理由は、「向かうべき方向」が明らかで、確実にその目的地に近づいていることを、毎日の仕事の中で実感できているからだ。
- 私は、このような「生き方」と「働き方」が一致した、笑顔で仕事を楽しむ社会人を、日本に一人でも多く生み出していくことを自分のミッション、また自分が率いる会社のミッションとしている。カッコイイ大人が増えれば、それに憧れる次世代も自然と増え、その結果、この国の未来は明るいものになっていく、そう信じている。
- 先行きが不透明な、こんな時代だからこそ、ビジネスには「ファンタジー」や「きれいごと」が必要なのではないか?
- 筆者がこの本を通じて伝えたいこと
- 小さな会社の経営を成功させるためには、ブランドを目指すこと
- 小さなブランド会社をつくる上で最も大切なのはミッション(使命感)
- ミッションのある会社で働くのは楽しい。楽しく働く大人はかっこいい。
- そんなかっこいい大人を、日本にたくさん増やしていきたい
■1章 今こそ、小さな会社もブランドを目指すとき
「どんな人が売っているの?」が、クリックひとつで分る時代
- 会社のミッションや、事業の存在理由が大切。「誰のためになりたいか?」「どうやって、社会に貢献したいか?」「何を成し遂げたいのか?」といったストーリーを、受け手の胸にスッと落ちるような形で情報発信できている方が、その後、より多くのファンに支持される会社になる可能性が格段に高い。
「わかりやすい」方が売れる時代
- 「1週間分のNYタイムスの情報量は、17世紀の英国人が接した一生分の情報量」という話がある。私たちは、それほど凄まじいい情報社会に暮らしている。また、エビングハウスの忘却曲線によれば「人は記憶したことの8割を、24時間位内に忘れる」という。
- →私たちが、売り手として情報を発信していく時は、極めて慎重に、そしてわかりやすくメッセージを伝えて行かないと行けない
- 情報であふれかえる現代社会だからこそ、逆にものやサービスを提供する私たちは、「何を売っているのか」「何が得意なのか」などを、シンプルに、わかりやすく発信することが求められている
「売上」ではなく「利益」の時代
- 「価格を下げるのではなく、価値を上げる」「ちょっと高くても、お客様に喜んで支払ってもらえるような会社になる」→これこそ、小さなブランドになる上で、最も大切な発想の1つ
「大好きなお客さま」とだけ、お付き合いする時代
- 小さな会社は「少しでも多く売りあげたい」ということから、どうしても「お客さまなら、誰でもウェルカム」という姿勢で、不特定多数のお客さまを相手に商売の展開をしがちだが、消費者が多様化している日本の社会では、それがマイナスに作用する可能性だって十分にある
- 「こういうタイプのお客さまにだけ来てもらいたい」というメッセージを発することで余計なトラブルや不可解なクレームは、ある程度防げる
- →小さな会社のブランド戦略は、「大好きなお客さまとだけ付き合うための戦略」
小さな会社が夢を語る時代
- ビジネスは、間違いなく世界を良い方向に導くことができます。使命感のあるビジネスは、世の中を変えることができる。
- これからは「誠実で、強くて、しかも愛されている会社」の時代。金儲け云々ではなく、「喜んでもらうことが仕事」という時代。
■2章 「小さなブランド」と呼ばるる会社たち
職業は「パンガン島の専門家」”大好き!”を理由に起業
- 「専門家になるために必要な資格や試験なんてないと思う。誰でも”専門家宣言”をしたら、その日から専門家。どんな専門家だって、結局、ずっとその分野の勉強を続けなくてはいけないわけだから、早い段階から「私は〇〇の専門家です」と先に言い切ってしまうほうがよい。わからないことにぶつかったら、空はその時考えよう。」(http://phangan-traveler.com)
家事代行サービスで、日本の家庭にもっと笑顔を!
- 会社とは、そもそも「社会的な存在」であるべきものだ。そして、事業というのは、本来、何かしらの社会問題を解決し、誰かの「ラブ&ピース」や「より楽しい」「より便利」「より感動的」に役立っていなくてはなりません。つまり、「起業する」ということは、「自分なりのアイデアと方法で社会に貢献する」ということと、ほぼ同義なのだ。
関わる人すべてがハッピー 真っ暗なNPOがつくる明るい未来
たくさんの人が起業に挑戦できる社会をつくりたい
- 一度、「オープンオフィスを上海で展開しましょう」という誘いもあった。もちろん、成長著しい中国に進出できれば、大きく売上を伸ばすことも出来ただろう。でもスローガンは、あくまで、「日本の開業率を10%に引き上げます!」だ。中国のためではない。浜口さんは、自らに課したミッションに忠実に従い、このオファーをお断りした。
- そのかわり、国内の起業家へ向けた支援を、<オープンオフィス>を起動に載せた後、さらに拡充。現在、<ビジネスバンク>のサービスラインナップには、会計業務やセミナー事業、ベンチャーキャピタルなどがあり、スタートアップの起業家を、さらに総合的に支援出来るようになった。
- 社長には、「3年後に生き残っている理由を、今日考える」という大切な仕事がある
■3章 「生き方」と「働き方」が一致している人の発想
「喜んでいただくこと」がしごと
- お客さまに喜んでいただくことが商品であり、仕事と捉えている
- 小さなブランド会社の経営者やスタッフは、今日も「さあ、どうやって喜んでもらおうか」と、お客さまへの素敵なサプライズを考えています。
成功とは「幸せになること」と発想する
- 生き方と働き方が一致している人は、会社のことでも、自分のことでも、社会全体のことでも、理想像を描くのが、とても上手です。
- 自分の人生に強い関心があるので、普段から「自分なりの最高の生活」について、しっかり考え、イメージを持つことができています。
- ポイントは、「自分の人生について考える時間を取ること」です。
- 生き方と働き方が一致している人は、その時間をしっかり自分のために取ってあります。
- ときには、一人旅にでて”自分合宿”を行うなどの工夫をしています。
愛嬌があること、チャーミングであること
- 愛嬌とチャームは、その度合を、ちょっとした工夫であげることができます。それは、決して「人や社会、会社のことを批判・否定しない」「とにかくなんでも褒める」ということを心に決め、それを十世することです。かっこい大人の多くは、そんなルールをずっと前から守っています。
オバケの足を見る能力
- これは、どうすればもっと便利になるかな
- こうすれば、もっと女性のお客さまも気軽に使えるのに
- この問題を解決するには・・・
- などなど、小さなブランド会社を築いた人は、こんなことを四六時中考えながら過ごして来ました。その結果、「世の中の困りごとを解決するようなビジネス」や「業界を変えるような仕組み」を思いついたのです。
「気づき」を形にする力
「MYミッション」を自己暗示する
- 「やめておきなよ」「失敗するよ」。そんな声の数々を乗り越えるのも、起業術の一部です。
- 私たちは、涼しい顔をしながら、信念を曲げずに前進をしていく「象の肌の持ち主」にならなければいけません。
- 情報社会に暮らす私たちにとって、これは意外に困難なこと。方向性を「決めた!」と思っても、一週間後には、もっとよさそうな他の情報に、グラリと心が揺れる可能性は、誰にでもあります。
- ここをブレイクスルーするためには自己暗示です。「これこそ自分が生まれてきた理由」「これが自分の活躍する舞台」と、Myミッションをとことん自身に擦り込んでいかなければ、逆に情報社会に呑み込まれてしまいます。
- 松下幸之助「会議室で7割が賛成する意見は、もう古い。7割の人に反対されるぐらいの意見で丁度いい」
「ミッション」を軸に生活する
- 少しでも時間の無駄を省くために、何かを行う前には必ず自分のミッションを頭に描き、「それは自分のミッションを達成することに役立つか?」と自問します。そして、物事の優先順位を決めていきます。
- 自分のミッションを軸に生活する。これは無駄な行動がないということでもあり、結果として、コスト効率の良い生き方ともいえる
- 「将来は南の島に住みたい」というだけでは、南の島に住めません。毎日の行動が少しでも、その目標に近づくためのものになっていなければ、実現しない
まずは自分が定めた小さな世界で一番になる
「ラスト10%」のつめを大事にする
- 小さなブランドを築いた人は、仕事の中のディテールにこだわる、徹底力のようなものを持っている。「ラスト10%」のつめが、後に大きな差になってくることをよく知っている。
- 定期定期にディズニーランドに足を運び、”大人の社会見学”を行う経営者もいる。「ラスト10%」の徹底力は、ディズニーランドから多くを学ぶことができる。
「成功」と呼べるレベルまで続ける
- 成功するためには「成功するまで続けること」
■4章 小さな会社をブランドに導くイメージトレーニング
「ミッションづくり」に、とことん時間とエネルギーを
- なんのために、うちの会社は存在するの?
- どうして私たちが、これを売っているの?
カテゴリーをつくることが、ブランドへの近道
- 新しいカテゴリーをつくれば、会社は、より早く覚えてもらえます。「まずは、小さな世界で一番になる」は、ブランドをつくる上で、とても大切な発想です。
いつも頭にポジショニングを
- 「ビジネスは戦いである」は、本当でしょうか? 小さな会社は、空きポジションを使って、上手に「不戦勝」し続けることが可能なはずです。
お客さまのフォーカス
- メッセージを発信するときは、想定する「世界でたった一人のお客さま」に向けてつくれば、それで十分です。おのずと、そのメッセージは、市場に存在する同じような他の大勢のお客さまの心を揺さぶる、力強いメッセージになります。
- チラシをつくるのも、コピーをつくるのも、名詞を作るのも、なんでもそうです。「たった一人のお客さまに伝えるつもり」で作ってみて下さい。それは、きっと広がります。
「会社の伝説」をつくろう
- 小さなブランド会社にも、人を魅了するようなストーリーが必要です。ストーリーががあれば、会社は、より”口コミ”されやすくなります。
コントロールではなく、チームビルディング
- 鍵は「コントロール」ではなく、「チームビルディング」です。
- そして、チームビルディングのためには、地道に「ミッションを伝える」という仕事が欠かせません。そこから逃げてしまっている経営者は少なくありませんが、これこそブランドの明暗を分ける分岐点です。
- 指示で人を動かすのではなく、「成功を分かち合えるチーム」をつくることをイメージしてみてください。
サクセスするためにドレスアップ
- Fake it till you make it:なりたい自分の姿があるのなら、すでになったつもりで行動しなさい
「自分ブランド」つくるための徹底力
- ここで提案したい”今日からできる徹底力アップの方法”
- あたかも毎日「自分のドキュメンタリー映画」を撮られているかの如く、普段から振舞っていくことです。食べているときも、寝ているときも、友人と話しているときも、通勤しているときも、もちろん仕事をしているときも、常にカメラが三つぐらいまわっているという意識で生活してみてください。すると、不思議と、ライフスタイルは、かっこよくレベルアップしていくものです。騙されたと思って、一度トライしてみてください。ほら、この本を読んでいる今も、カメラはまわっていますよ!(笑)
■6章 スタッフがブランドであること
ミッションの伝え方
- 事業や会社自体が、「なんのために存在しているのか?」「どうして自分たちが、それをやらなくてはいけないのか?」「どこまでいったら満足なのか?」を、スタッフの心に響く形で、文章にしていくことです。
チャレンジを続けることは、最高のアンチエイジング
- アメリカ人は、良い意味で「幸せを追求すること」にど運良くです。「Pursuit of happiness」のためなら、州外への引越しにも、転職にも、そして起業にも、何歳になろうとチャレンジします。そして、社会全体が、そのチャレンジに拍手を送ってくれます。そう、「チャレンジャーは偉い」という風潮が、しっかりと根付いているのです。
個人のブランド力
- 個人のブランド力=「より協力を得やすい」、もしくは「より応援されやすい」。総称すると「気持ちいい人間になる」。
- より応援されやすくなることの秘訣は、向かうべきところを定め、それを上手に周囲に伝えること。つまりミッションを持つこと。
「自分らしさ」を見つけるためのインタビュー
- 「自分らしさ」をみつけるための最良の方法は、人から質問を浴びることです。
- なんでこれをやるの?
- なんで君じゃなきゃダメなの?
- なんで、この価格なの?
- どうして”今”じゃなきゃいけないの?
- 「Because」から始まる答えを、あなたが口にすればするほど、あなたのビジネスや、生き方・働き方は研ぎ澄まされ、誰が聞いても納得するものに仕上がっていく
- 事業を通じて社会に貢献したい」「日本を元気にしたい」という人がいたら、早速やってみましょう。「なんで?」「どうやって?」と、深く深く突っ込まれることで、より自分らしい貢献の仕方や、日本を元気にする方法が、きっと見えてくるはずです。
ブランド戦略は中長期的な成功のため
- 1,200円しかない貧乏な4人のメンバーの一人が危機の状況で本を買ってきた。「食べれる野草」という本。
- この4人の新聞配達員の話も、短期的な視野での成功を考えるのなら、パンの耳でも、ハムの耳でも残った1,200円で買えるだけの食料を買えば、それで良かったと思います。でも、そんな”その場しのぎ”では、いつまた同じような食料危機にがやってくるかわかりません。
- 中長期的な成功を収めるには、今までとは少し違った発想が必要です。