私的 本まとめ

自己の脳内シナプス伝達強度増加させるべく、読んだ書籍の内容をアウトプット。読む目的を設定し、その目的に沿った部分を抽出して紹介します。かなり内容をすっ飛ばしているので、気になったセンテンスを見つけたら、ぜひ本を手にとってみてください。目標ペースは1冊/Week。

10年後の仕事のカタチ 10のヒント

著者情報

松井博

・ブログ http://matsuhiro.blogspot.com/
twitter @Matsuhiro

大石哲之

・ブログ http://nomad-ken.com/ 
・著書 「普通のサラリーマンのためのグローバル転職ガイド(共著)」「コンサルタントの読書術(tyk publishing)」

本まとめ

日本とアメリカの会社の違い

日本人にとっては、アメリカの会社はひとつのプロスポーツチームのようなものと考えたほうが分かりやすそうですね。

日本企業では社内と社外を区別というか、序列をつけますよね。社外の人をつかうにも必ず社内にお目付け役がいて、外注という形でつかいます。社外の人材をボスとして招くことはないですよね。こういう動きが、日本でどれだけ進むのかというのはわかりませんが、シリコンバレーではすでに一般的なんですね。

正規雇用非正規雇用の差は、解雇がされやすい/されにくいではなく、健康保険や年金の部分なんです。

みんな億単位の家がどうして買えるかっていうとストック・オプションのおかげ。だからこそ、伸びそうな会社にすぐ移るんです。「ダメだな、この会社」と思ったら、さっと違う会社に乗り移る。

キャリアの作り方が違いますね。日本だと社内にキャリアが閉じてしまっているので、ジェネラリストとして、社内の多くの部門に関わるということが人材育成ということになりますね。 転職の相談をしていても、明確な違いを感じます。日本にいる人は、今までやったことのない仕事、異分野の仕事に就きたい、という希望が多いんです。例えば、今までITだったけど、マーケティングをやってみたい!のような。 でも、インドや中国の人と話すと、そういう考えはありませんね。自分の専門を伸ばして一番になりたいと思っている人が多いです。 この違いって、インド人や中国人はグローバルな視点だから、専門の領域でもっとデカイことができるイメージ持っているんです。これがすごい違うんです。 例えば、ある韓国人の事例ですが、やっている仕事はソフトウェアの開発で一緒なのですが、最初は韓国でやっていたのが、次はシンガポールでアジア全体の製品をみるようになっていく。すると今度は、アメリカのグローバル本社から声がかかって、世界中の製品をみたりするようになる。

出世をする人は「仕組み」作りがうまい

管理職として何を期待されていたかっていうと「仕組み」をつくることなんですよ。「仕組み」をつくるって言っても色々あるんですけど、要するにビジネスを回す仕組みですね。

「うまく回る仕組み」をつくるのがうまければうまいほど、出世を重ねて、支配階級になるんです。面白いビジネスの仕組みを考えつく人ってそれなりに沢山いるんです。「根性」とか「長時間働いた」とかっていうのは全然評価されません。評価されるのは「結果」であって、今まで10のリソース使ってやっていた作業が3でできちゃったとか、ミスが劇的に減る仕組みとかが評価されるわけです。

でも上手いビジネスの仕組みって、怠け者じゃないと思いつかないと思うんですよ。自分が怠けたい一心で効率のいいやり方を考える。そういうの大事だと思うんです。「言語」と「技能」ってのは確かに大切なんですけど、「仕組みづくり」ってのも、ちょっと抑えてほしいな。

まずやってみて、変えていく

まずは自分でやってみて、「ここマズいな」っていうこところがあればドンドン変えていく感じ、とっても大事ですよね。

アップルで学んだこと

アップルで何を学んだかというと、その時点で手に入れられる不正確な情報を元に、その時その時に最善だと思われる判断をしていくっていうことを、ものすごく訓練されたと思うんです。

完璧な情報が揃うまで待とう、とかってやっているとビジネスのタイミングを逸しちゃうので、ドンドンと判断していくっていう訓練がやっぱり重要ですね。

分野を組み合わせてキャリアを作る

自分が「これをやりたいな」と思うものを一貫してやる、っていうのが大事です。さっきのキャリアアップの話じゃないですけど、結局一度にいろんなものに手を出すと、キャリアアップできないんです。ひとつのことをある一定のレベルまで極める。でもね、世界どこでも通用するスキルをひとつだけ身に付けるって難しいから、ひとつのことをやりながら、サイドでもうひとつスキルを身に付ける。

で、その「もうひとつ」のこととして僕は言語を憶えることを強く勧めているんです。僕も最初は英語とプログラミングっていう組み合わせでやっていったんです。管理職として認められてからは、マネージメント能力と、英語とプログラミングという3つのバックグラウンドですね。そういう掛け合わせでいったんですよ。

職業によって組み合わせは違っても「この組み合わせは強い!」っていうのがどの職業にもあるから、自分が目指している業界の中ではそれがなんなのか、先輩の話を聞いたりしてね。そこをゴールにして頑張るっていうのはひとつのやり方だと思います。

やりたいことの見つけ方

じゃあ何をしていたいかな?って考える時に僕がやる方法は、「もし10年しか生きられないとしたら何をしていたいか」って考えるんです。で、10年の間にやりたいことをリストアップする。 今度は、「じゃあ5年しか生きられないとしたら何がしたいかな?」って考えて、またリストを作るんです。 最後に「じゃあ1年だったら…」ってまたリストアップ。で、この3つのどのリストにも出てくることは、よっぽどやりたいんだからすぐ実行する、という風にやっています。5年後に何をしたいかって言うとね、正直言ってよくわからない。

時間の切り売りはやめよう

請負の仕事をして、スキルの切り売り、時間の切り売りをしたら、副業で10万円、20万円稼げるかもしれない。 でもそれって、会社で残業して時間使って残業代もらうのと対して構図はかわりませんから。

世界の都市を体感すべし

アジアの主要な都市だったら、どこも週末で行って帰って来れる距離にありますから。毎週ひとつずつ訪れたら2ヶ月くらいで、アジアの主要都市を全部みれちゃいますよ。 そのくらいのフットワークで行ってみればいいかなと思いますよね。